POSCO歴史館(포스코 역사관)
この浦項市に沢山の恩恵を施してくれている企業、POSCOの歴史館へ出かけてきました。
(POSCOの資金援助があるため、韓国の他の市に比べ浦項市は、オンドル(床暖房)や水道代、電気代が安いそうです。)
この町に住むからには、お世話になっている会社のことくらいちょっとは勉強しないとね、とインターネットで見学予約を入れて出かけました。
(他のサイトでは「予約は2週間前までにネット予約」とありましたが、空き状況によりますが1週間前でもできました。)
午前10時30分過ぎ、バス乗り継いで到着!
予約は11時だったので大分早く着いてしまいましたが、
私の見学時間の前の時間帯は誰もいなかったようで、すぐに見学させてもらえました。
ネットで予約する時に予め、日本語か英語での案内希望と伝えていたため、
日本語で館内を案内してもらえました。
私一人の為に、日本語を話せる職員の方がつきっきりで説明してくれるという贅沢さ✨
完全、貸し切り状態でした。
一番最初に案内された小さな映画館のようなところで、POSCOの紹介動画のようなものを一人で見ました。
映画の途中、座席の背もたれから振動を感じるようになってます、と言われたので
いつ揺れるのかな、とワクワクしたのですが、
動画中、座席がずっとガタガタしていたので、
なぜ振動するのか説明されたのに、忘れてしまいました💦💦
その後は、その職員の方と一緒に展示物を見て回りました。
鉄の使用の始まりというところから、
韓国と世界の製鉄業の歴史の比較を通して、
POSCOという一企業がどのように立ち上げられ発展していったか、
といった具合に見ていきました。
途中、POSCOの設立者の朴 泰俊(パク・テジュン)が書いた、漢字とハングルが入り混じったスピーチの展示を、
字が上手だなぁ…と思いながら眺めていると
朴 泰俊さんは日本に住んでいたこともあって、早稲田大学で勉強されていたんですよ
と職員の方が教えてくださいました。
POSCOが今日にいたるまでの過程で、
日本の企業も技術の面から多くサポートしたことも書かれていて、
また、日本の高い技術をPOSCOで勤務する人にも学んでもらいたいと考えた朴 泰俊が、技術者にできるだけ日本に留学するように勧めていたということを聞いて、
ちょっと誇らしい、嬉しい気持ちになりました。
と同時に、いま日韓で色々ありますが、
本当であれば隣国だからこそ、歴史上過去にいざこざがあっても、
過去を振り返ってばかりいないで、足を引っ張り合っていないで
未来を見据えて切磋琢磨していく存在として考えていった方が生産的なのではないかなぁ、
と思い、この現状はいつまで続くのかな、と不安にもなりました。
そんなことを考えながら歩いて、見学は終了。
すっかり製鉄所見学も含まれているのかと思ったので、
「製鉄所の見学はできますか?」
と聞くと、毎週土曜日に韓国語での見学ツアーが行われているのでそのための予約が必要だそうです。(電話予約)
ただ、セキュリティーが厳しいので外国人の観光客はお断りされる可能性が高いそうです。ただ、うちの場合は浦項に住んでいるし、状況を説明したらOKかもしれないので電話してみてください、日本語か英語が通じる人がいるはずだから大丈夫だと思いますと言われました。
そして最後に、無料の見学なのに、お土産まで頂いてしまいました!
韓国語と英語での説明が各展示に書いてあったのですが、
職員の方が一つ一つ日本語で説明してくださり、
質問も気さくにできたので、楽しく見学できました✨